病院長挨拶

対馬は日本で3番目に面積の大きな大離島です。南北に細長く南端から北端までは車で2時間以上かかります。北に位置する上対馬町は日本で一番韓国に近い場所です。条件がよければ、韓国の島々や釜山の夜景を肉眼で見ることが出来ます。また、日本の渚百選に選ばれた「三宇田浜」や韓国展望台など観光地も多数あります。春は「ひとつばたご」の花が咲き、新緑の季節は実にあざやかな緑で山々を覆い尽くします。秋の紅葉は「もみじ祭り」が開かれるほどで韓国からの観光の目玉でもあります。

対馬島内には長崎県対馬病院、長崎県上対馬病院の2つの長崎県病院企業団病院があります。当院から長崎県対馬病院までは車で約90分を要します。

当院は、対馬北部地域の1次医療から、救急医療、また、急性期から慢性期にわたり、上対馬地域の住民にとって必要不可欠な病院です。当院は在宅医療に力を入れており、訪問看護ステーション、訪問リハビリテーション、通所デイケアを併設し、地域に密着した医療を展開しています。

本土よりはるかに進んだ超高齢化社会、過疎という厳しい現実の中で、対馬北部の地域住民のニーズに対応しうる中核的医療機関として機能充実を図り、小児から老人医療に至るまで、予防・治療・機能回復訓練に及ぶ地域包括医療の担い手として、地域住民とともに、健康な町づくりに努めることを病院運営の基本方針としています。

上対馬病院 院長 長谷川 泰三

 基本理念

「地域の健康な生活を守る使命の達成のため、職員ひとりひとりが自覚と責任を持ち、心のふれあいのある患者様の側に立った医療の実践を行う」

 基本方針

 私たちは地域の保健・福祉の関係機関と協力して、予防・治療・機能回復訓練に及ぶ全人的な地域包括医療を目指します。

 私たちは医療情報を十分に提供し、患者様の人権と尊厳に配慮した医療を実践します。

 私たちは安全で質の高いサービス提供のため、常に自己研鑽に努めます。

 私たちは医療資源の有効活用を図り、健全な病院運営を行います。

 病院沿革

昭和11年4月 豊崎村産業組合医院として開設される
昭和23年12月 豊崎村国民健康保険直営診療所となる
昭和30年1月 上対馬町国保直営診療所となる
昭和31年4月 国民健康保険直営上対馬病院となる
昭和35年4月 国民健康保険上対馬病院となる
昭和39年11月 病院建設工事着工(鉄筋コンクリート2階建・昭和42年2月完成・病床数52床)
昭和41年4月 国民健康保険上対馬町立病院となる
昭和42年8月 一般病床を9床増床して61床となる
昭和42年12月 基準寝具実施承認される
昭和43年4月 長崎県離島医療圏組合設立により、同組合上対馬病院となる
昭和55年7月 二次救急輪番制、ICU2床
昭和55年7月 基準給食実施承認される
昭和59年3月 新病院建設工事着工
昭和60年3月 新病院完成、一般病床95床で診療を開始する
昭和63年1月 基準看護特一類実施承認される
昭和63年3月 18時給食の実施
平成3年10月 基準看護特二類実施承認される
平成6年12月 新看護3対1看護・A加算・10対1看護補助承認される
平成7年2月 入院時食事療養特別加算が承認され、適時適温給食を開始する
平成8年3月 本館増築工事完了(特殊浴室、作業療法室、会議室等)
平成8年9月 新看護2.5対1看護・A加算・10対1看護補助承認される
平成12年9月 訪問看護ステーション開設する
平成13年4月 院外処方を開始する
平成17年4月 療養病棟開設(一般病棟60床、療養病棟24床)
平成17年5月 通所リハビリテーション開設(デイケア上対馬)
平成21年4月 長崎県病院企業団設立により長崎県上対馬病院に名称変更
平成24年1月 療養病棟(24床)を閉鎖し、一般病棟60床となる
平成24年9月 透析室を8床から14床に増床
平成26年2月 電子カルテシステム稼働


 病院概況

名称 長崎県病院企業団  長崎県上対馬病院
所在地 〒817-1701 長崎県対馬市上対馬町比田勝630番地
連絡先 TEL:0920(86)4321  FAX:0920(86)4324
開設年月日 昭和43年4月1日(昭和60年3月新築移転)
平成21年4月1日長崎県病院企業団設立
開設者 長崎県病院企業団 企業長
病床数 一般病棟60床(NICU2、ICU3、CCU1、準ICU3、特別室2、個室7、2人室1、4人室1、6人室6)
診療科目 内科、小児科、外科、整形外科、産婦人科、精神科、神経内科、眼科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、皮膚科、脳神経外科、リハビリテーション科、放射線科
看護体制 入院基本料10対1、18時配膳・保温給食、寝具、病衣貸与
診療機能 二次救急輪番制病院、救急告示病院、人工透析、機能回復訓練、人間ドック、院外処方実施、臨床研修協力施設
救急医療 対馬上地区唯一の中核医療機関として救急指定を受け24時間体制で1次・2次救急医療を行っている。当院で対応できない高度3次救急患者は独立行政法人長崎医療センター、福岡和白病院へ、ヘリコプターによる患者搬送を行っている。
在宅医療 病院併設の訪問看護ステーションを中心として、訪問診察・訪問看護・訪問リハビリテーションを行っている。また、通所リハビリテーションも行っている。
公衆衛生活動 対馬市が行っている特定健診・各種予防接種活動・乳幼児健診事業を支援、協力している。また、学校健診・生活習慣病健診・事業所健診・人間ドック・がん検診(肺・乳・子宮)などの予防医療を担っている。
遠隔医療 遠隔画像診断装置を導入し、CT画像を伝送し放射線専門医の読影による診断能の向上に努めている。
職員宿舎 医師・職員宿舎 10棟17戸、看護宿舎 1棟10室
併設施設 訪問看護ステーション、通所リハビリテーション(デイケア上対馬)